今回はトリマーの下丸子店スタッフ北川が、お家で出来るグルーミング方法を大解剖！
お家でお手入れが出来ると、ワクチンプログラムが終わってトリミングサロンに行けるようになるまでの子犬期も安全に過ごせますし
小さい頃から行ってあげることで、“お手入れをされる事”に慣れることが出来ちゃいます♪
またお家である程度のお手入れをしてあげられる状態だと、災害時などトリミングに行けない時でも安心。

それでは早速、東京都大田区にあるペットショップ、マルワン下丸子店の北川がご案内いたします！

お手入れの基本！ブラッシング編 

お手入れと言えば、まずは基本となるのがブラッシング！
わんちゃんの皮膚は人間よりも薄くデリケート、身体全体を見て触りながらブラッシングしていく事で皮膚トラブルなどの異変に気づけることも。
顔周りや足先などは、普段から触れてあげると【触られることに慣れる】のでブラッシングの難易度が低くなりますよ☆

毛が長い子の場合

トイプードル・ポメラニアン・マルチーズ・マルプー・キャバションなど長毛の子はスリッカーブラシを使っていきましょう！
スリッカーブラシは針金の様な形状で毛束を解きほぐしていくので、ふわふわとボリューミーな仕上がりに♪
被毛はもつれてしまうとすぐに毛玉になり、毛玉がまとまるとフェルト状に固まってしまう事も…毛同士が引っ張り合うので痛みもあります。
毛の長いふわふわなワンちゃんにとって、日々のブラッシングは必要不可欠ですね(｀・ω・´)

コツ

お顔から一番遠いお尻に近い背中の方から始めてあげると、怖がりさんにも負担が少なく始めてあげられます。
しっかりと毛をかき分けて、根元から毛先へとブラシをかけてあげるのがとっても大切♪
皮膚に強く当て続けてしまうと皮膚が傷ついてしまうので、ブラシは皮膚に対して平行にぽんぽんと円を描くように優しく当ててあげましょう！

毛が短めな子の場合

チワワ・ダックスフンド・柴犬・フレンチブルドック・キャバリア・パピヨンなど、中毛～短毛の子もスリッカーブラシの使用もOK
また、ダブルコートで特に抜け毛が多くなる換毛期などは毛をからめて取ることが出来るラバーブラシもおすすめです！
毛が短い子は毛玉になる事はほとんどありませんが、皮膚のマッサージ効果もあるブラッシングは是非行ってあげたいですね。

コツ

長毛タイプの子と同様、お尻に近い背中からスタートして手足、首元へ進んでいって最後に顔の順番で行います。
柴犬などの特に抜け毛が多い子には、ファーミネーターなどを使用したブラッシングも併用して行う事でより効果的です♪

★ブラッシングのモデルになったお利口さんワンコ↓
トイ・プードル
パピヨン

季節トラブル注意！耳掃除編

外耳炎など季節によって意外とトラブルが多いのがお耳。お家の子のお耳のタイプを知る事でお手入れはもっと楽チンに！
垂れ耳と立ち耳の2パターンの耳のつくりがありますが、ポイントは耳の中のサイズ！それぞれの方法とコツをご紹介します♪

大きいお耳の場合

ダックスフンドやキャバリア、ペキニースやパグなどお耳の中が大きい子は指を使ってお掃除！
耳洗浄用の液体を含ませたコットンで、優しくくるくる～っと指が届くところまで拭いていきましょう。

コツ

顔周りや耳も手足同様、急に触られると驚いてしまうので日々のコミュニケーションの一環として
たくさん触れてあげることでまずは【触られることに慣らして】あげましょう(^^)
指では届かない凸凹しているところや細かいところは綿棒を使ってもいいかもしれませんね！

小さいお耳の場合

トイプードルやチワワ、マルチーズなど超小型犬でお耳が小さい子は綿棒を使って行います。
綿棒に耳洗浄用の液体を含ませて、優しく耳の隙間を撫でるように拭き取っていきましょう！

コツ

コットンで拭くときと異なり、綿棒は奥まで入れてしまうと鼓膜を傷つけてしまう可能性も…！
お顔をしっかりと保定して安全に、綿棒の先1センチくらいまでの見える範囲のみを拭き取っていきましょう。

★耳掃除のモデルになったお利口さんワンコ↓
ミニチュア・ダックスフント
マルチーズ

コツを掴めば安心！爪切り編

お手入れレクチャーの中でも最もご家族様がドキドキされる瞬間…そう、爪切りです(笑)
でも小さい頃から行ってあげる事で飼い主さんも段々とコツをつかんでいくもの。まずは挑戦する事が大切ですよ～！

黒い爪の場合

黒爪は血管が透けずどこまで切るのかが分かりずらいのですが、実は切った断面を見ながら切り進めていきます。
地面に足をついた時に、床に当たらない程度の長さが基本になるので参考にしていきましょう(その子の血管の長さによって異なります)

コツ

切る爪の肉球をしっかりと上下でつまんで、爪を固定させてから切り始めましょう♪
伸びている爪先の角を切り落として、断面を確認。白い粉っぽい状態はまだまだ切れるサイン。
切り進めていくと粉っぽが無くなり白濁した半透明な状態になります！(写真の左下参照)
この半透明なものが血管の始まりになるので、ここまで切るのが目安ですが…攻めすぎは注意です！(笑)

白い爪の場合

白爪のタイプの子はパッと見て血管が透けて見えるので、黒爪の子と比べるとどこまで切るのか一目瞭然！白い爪の子はチャンスです☆(笑)
人間の爪同様にピンクがかっているところと白っぽくなっているところがあり、白い部分が伸びている所になります。

コツ

黒爪の子と同様にしっかり爪を押さえたら、どこまで血管があるかを確認して切り進めていきましょう！
見える分ギリギリまで切りたくなりますが、こちらも攻めすぎるのは注意です。
ある程度切ってあげたら仕上げはヤスリで調節してあげると安心ですよ( ^ω^ )

★爪切りのモデルになったお利口さんワンコ↓
ミニチュア・シュナウザー
ペキニーズ

まとめ

最後に今回使用した、マストお手入れグッズをご紹介！
・耳洗浄液…当店では病院やサロンと同じ“ノルバサンオチック”を推奨。殺菌効果があり、耳のトラブル予防に有効的です♪
・コットン＆綿棒…人間用のものでOK。綿棒はお家の子のお耳のサイズによって変えてみて下さいね。
・爪切り＆爪やすり…360度が刃になっているギロチンタイプのこちらが切りやすくておすすめです。
・ラバーブラシ…主に短毛のわんちゃん向け。その子に合った種類のものをご提示致します。
・スリッカーブラシ…主に長毛のわんちゃん向け。サイズはその子に合わせてご案内いたします。

マルワン下丸子店では、お迎え後に無料のお手入れレクチャーを実施しております！(※2～3週間後、ご予約制)
実際に家族になったワンちゃんと一緒に、飼い主さんが無理なく行えるようにサポート致しますのでご安心ください(∩´∀｀)∩
その子に合わせた保定の仕方や、行い方を見つけてお伝えできればと思っております！

文：北川みさ (下丸子店スタッフ)

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